エンディングノートとは
近年この言葉を耳にする機会が増えて参りました。ですが、内容を知れば知るほど
「いったい遺言書とどこが違うの?」と感じられる方も多いと思います。
エンディングノートとは、一般に高齢者の方が人生の終末期に自身に生じる万が一
のことに備えてご自分の希望を書き留めておくノートのことを言います。つまり、
このノートを使ってご自身が亡くなられたときや、意思能力の喪失を伴う病気に
かかったときに備えて希望などを記しておくもの、ということなのです。
エンディングノートと遺言書の違い
相続に関して、しっかり決めておきたいことは「遺言書」
が効果的です。
エンディングノートは「想い」を伝えるという意味に
おいては非常に有効なツールなのです。
エンディングノートには法的な拘束力はないので、書く内容も決まっていないため
自由に書き残すことができます。範囲も広く、遺言書がなぜそのようになっている
のかなど補足もできることから、「遺言の補完」としての役割を果たすことがでま
す。
具体的にはどんなことを書くの?
・病気になったときの延命措置を望むか望まないか。
・自身に介護が必要になった際に希望すること。
・財産の内容や分割方法。
・葬儀に対する希望
・遺産分割に対する考え方
・家族へのメッセージ
・プロフィール、自分史
・家計図 ・・・・・ など
エンディングノートの必要性
遺言書は、遺産分割について法的拘束力がありますが、「想い」が伝わらないと逆
に揉めてしまう原因になってしまいます。遺言書の場合、付記事項として「想い」
を記入することもできますが、細かく記載するのは難しいです。
事が起こってからでは、遺された側も何をどうしてよいのかわからないことも多く、
エンディングノートで親の意思を伝えることによって、遺族の思い込みや勘違いを
和らげ、トラブルやストレスを最小化することができます。また遺産分割において
も、なぜそのような分割になるのかを相続人が納得できるように細かく記入し、お
身内の方に保管場所を伝えておいていただくくことをお勧めします。
当社では、一般社団法人相続診断協会発行の
『笑顔相続ノート』を使用し、より具体的な
内容の「想い」を遺すお手伝いをさせていた
だいております(1,080円/1部)。
ご希望の方には、相続診断と共に書き方や使い方など、エンディングサポートの一環として『笑顔相続ノート』の活用法を学んでいただくコンサルティングサービス(費用別途)も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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