▼昔と今の相続の環境変化 〔 家督相続から法定相続へ 〕
これにより子や配偶者であれば平等に相続することができるように
なりました。
▼「家にはそんな財産はないから・・・」という意識のズレ
相続はお金持ちだけの問題という誤った認識が、一般家庭の相続準備
を遅らせ、問題を複雑にしています。実際、上の司法統計年報を見て
みると、紛争件数の74%が相続税とは関係なかった遺産総額5,000
万円以下の遺産分割で揉めています。
必ずしも資産家の家庭のお金持ちが揉めているわけではなく、少ない財産を奪い合っているというのが現状です。さらに、裁判では争っていなくても、遺産分割で面白く思っていない人は、この何倍、何十倍もいると思われます。100人いれば100通りの相続があるのであり、どこの家庭にもきちんと相続に対しての準備が必要な時代となってきたということが言えるのです。
遺言書 長男には自宅5,000万円を相続させる。 次男には現金1,000万円を相続させる。 弟の気持ちになって下さい・・・ 違い、お分かりですよね? 遺言書 長男には自宅5,000万円を相続させる。 次男には現金1,000万円を相続させる。 受けた側の気持ちに変化はないでしょうか? 付言事項 自宅は、先祖代々の土地です、近所づきあい やお墓と一緒に長男に守って欲しい。亡く なったお父さんとコツコツ貯めた1,000万円 は、次男に大切に使って欲しい。兄弟仲良く 助け合ってください。 なぜこのような遺言書が書かれたのかが わかるだけでも、故人の気持ちを推し量る ことができます。 <POINT!!> 遺言書の作成にあたり、一番重要なことは、遺言者の「想いを伝える」ことです。 |